久しぶりに5時前に眼が覚めた。
もう一眠りしようか、瞑想でもしようか、と瞳を閉じている間に
二度寝のような、瞑想中のような不思議な映像を見た。
瞑想か夢か、今では境界が曖昧だし、もうどっちだってかまわない・・・。
私は友人のMちゃんのワークショップに参加していた。
突然あたりが暗くなって、何事かと思ったら
参加者の一人が、誰かに体を乗っ取られてしまったように
低く険しい声で、何かを話し始めた。
それは邪悪な者のような感じがしたので、
私はその人の体を乗っ取ったスピリットに必死で働きかけていた。
そして、その人は普段の状態に戻り、周りに光も差し込み
皆で、そのことについていろいろ話していた時に、
空気が変わり、その低くてかすれたような、
さっきと同じような声がまた聞こえた。
今度はなんと私自身から、その声は発せられていた。
ただ、私の体全体を乗っ取られた感じはしていない。
私自身が悪魔に取り付かれたわけでもない。
すると、その声は
「まだ、わからぬか」
「自分の声を聞いてみなさい」
と、言ってきた。
私は声の主の言わんとすることを理解しようと努めた。
落ち着いて自分の全ての声に耳を傾けた。
口から発して言葉として生まれてはいないけれど、
外に出て音声となった言葉以上に、
それはそれはおびただしい、星の数ほどの言葉が存在していた。
しばらく言葉の星空に圧倒されていると、
その満天の言葉の宇宙がぐるんと回転し、渦となり、大きな一つの塊になって
それが、玉のように、大きな痰の塊りのように、
口からものすごい勢いで、ボロンと飛び出した!
おおお~~~!
なんていうこと・・・!!
私が胸にためていた、言葉に発せられなかったたくさんの言葉が
玉のように飛び出ていった!
わざわざ言わなくてもいいか、とか
今でなくてもいいか、とか
多分、そんなことを幾度も幾度も繰り返してきたんだろう。
でも、そうやって飲み込んだ想いは、言葉たちは、
なくなったことには決してならなくて、
痰のように喉の奥に、胸の奥にひっかかっていたんだ。
それに気づいて出してしまわないことには、
たまる一方だということを
私に伝えたかったんだろう。
誰かを傷つけないために、
自分さえ我慢すればとか、そんな自己犠牲ではないけれど、
穏便に済むなら、わざわざ声をあげなくても、とはよく思う。
でも、そんな想いが溜まりに溜まって、飛び出したがっていたんだ。
ひとつひとつはきっと小さな事ばかりだろう、
でも、塵も積もれば山となる、ということを実感した。
その声に教えられた。
邪悪な感じの声だなんて思ってごめんなさい。
飛び出したがっていた私の想いは、何ひとつとして悪くない。
たとえ、それが闇の部分の私が発した想いでも
なかったことにしたかった言葉でも、
それを溜め込んでいた私の習慣こそ見直すべきだろう。
何でも腐らせてしまえば、よけいにやっかいになる。
そこにあることがわかったら、向き合ってみる。
そして開放してあげる。
言葉として口からは生まれなかったけれど、
想いは確かに私の中に存在していたこと。
ありがとう、思い出させてくれて・・・
そんな手放しの夢、瞑想…の夜明け前。
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