2010年 06月 12日
南アフリカとネルソン・マンデラ・・・『インビクタス』
始まりましたね、サッカーのワールドカップが・・・。
そう、前回ドイツでのワールドカップでは、6月12日に
日本VSオーストラリアの試合がありました。
くしくも娘の誕生日に、オーストラリアを応援する大多数の中で、
私はひとり日本を応援していたのを思い出します。
今回は南アフリカの開催ということもあって、
新生南アフリカの父、ネルソン・マンデラの姿を久しぶりに見られるのでは・・・と楽しみにしていたら、前日にひ孫さんが事故で亡くなって、開会式出席はなりませんでした。
そして、南アフリカのテナー歌手で、開会式に「Hope」という新曲を歌う予定だったSiphiwo Ntshebeも、先月、急性髄膜炎で亡くなりました。
彼はわずか34歳の短い生涯でしたが、“第2のパヴァロッティ”と呼ばれ、ネルソン・マンデラ元大統領から、直々にご指名を受けたシンガーでした。
こんな不幸が続くと、南アフリカは、本当に磁場の影響か、悪い波動の国なのか・・・と、血塗られた歴史を振り返って、ちょっと切なくなってしまいますが、そんな場所だからこそ、不屈の精神を持ったネルソン・マンデラのような方が生まれたのでしょう。
ネルソン・マンデラは、彼の活動家、政治家としての功績だけでなく、
亡くなった祖父に似ているので(自分勝手な理由?)、
私には、特にとても親しみがわくのです。
ノーベル平和賞の近年の選考基準に対する不満は、この前述べましたが、
本当に彼こそは、ノーベル平和賞を受賞するに十二分に値した人です。
1990年といえば、ついこの間・・・、
それまでアパルトヘイト(人種隔離政策)が行なわれていたなんて、
信じがたいけれど、南アフリカは世界からも孤立したイメージがありました。
そんな国で、国家反逆罪で終身刑を受け、27年間も投獄されていたネルソン・マンデラが、人種を超えて、南アフリカを統合するため、まさに命をかけたのです。
彼が大統領となってから、国を統合するために尽力した様子が描かれた映画、
『インビクタス』では、私はモーガン・フリーマンが演じたネルソン・マンデラが話すたびに、うるうるしてしまったのでした。
私の好きなマット・ディモンも出演していますが、ただのラグビーの映画ではないですよ。
もう本当に心を揺さぶられて、DVDまで借りて何度も観ました。
クリント・イーストウッド・・・監督としてもいい仕事をしてくれます。
南アフリカのことや、ネルソン・マンデラについて
もっと知りたい、という方はもちろん、
どうしたら人がここまで強くなれるのか・・・
そんなことを考えさせてくれる、すばらしい映画です。
by dewdrop3
| 2010-06-12 10:33
| アートな話