昨日お会いした、可愛いベイビーをみて、もし、もう一度子育てをやり直せるなら、
今度はもっともっと楽しむことができるだろうな~と思った。
24年前は、スマホも検索エンジンもなく、海外での出産・子育ては不安なことだらけ。
妊娠中もシドニーでバリバリ働いていたので、先輩ママの知り合いはおらず、
赤ちゃんを抱いたこともなかったが、とりあえず無事に産むことにフォーカスしていた。
そして、産まれた後は…、さあ、わからないことだらけ。
だから、出産後の入院中にナースから学んだことと、育児書の違いに戸惑い、
うつぶせ寝、突然死のリスク? 今はあおむけなの? ミルク吐いたら窒息?
横向きっていうのもあるし...、いったいどれが一番いいの⁉
日本から2週間、母が居てくれたものの、新生児の育児に関しては、
「おばあちゃんも手伝ってくれたから、どうだったかしらね~」と、記憶が曖昧。
英語圏では有名だった「スポック博士の育児書」はあったし、
日本から書籍も持ってきてもらったものの…。
今や創刊25周年の、たまひよクラブも
シドニーの私には、存在すら伝わってこなかった。
新生児はおくるみで包んであげると安心するらしい、
でも、うちの子は手を動かしたくて、おくるみが嫌いな様子。
無理やり包むと、嫌がって手を動かそうと体中で抵抗してくる。
とりあえず、母が居てくれる間は、
買い物や食事など、家事を手伝ってもらえたので、3時間おきの授乳に専念。
母が日本へ帰国する時は、まるで森に置き去りにされた、ヘンゼルとグレーテル…。
そして、入れ替わりに義母が手伝いにクィーンズランド州からシドニーに来てくれた。
3時間おきの授乳といっても、授乳、おむつ替え、ゲップさせたりで、1時間はかかる。
そして、寝てくれない…!
ロッキングチェアーで、揺れながら抱けば、こっちもウトウト危ないし、
ベッドに移すと泣く、抱く、寝たと思ってそーっと降ろすと、泣く…の繰り返し。
抱いてる時間も長いし、抱き方が下手で、手が緊張してるから、
両手首が腱鞘炎になってしまい、しばらく通院するはめに…。
私が今までで一番大変だと思った仕事は、ダントツで新生児の母という仕事だった。
両手首をやられてしまい、何も思うようにいかなくて、私はたぶん産後ウツだった。
Tresilianという、母子で入居可能な、すばらしい子育て支援施設もあるが、
何度電話してもいつも話し中、担当者と話すことすらできず、ベビーと一緒に泣いていた。
仕事に完全復帰してナニーを雇おうか、と考えたこともあったほど。
でも、赤ちゃんを授かることが、当たり前でないことは身をもって知っている、
せっかく無事に生まれてくれた命、大変でも自分でお世話をしたい気持ちがまさった。
今、振り返ってみると、娘が寝ない子だったのは、ただ私が無知だったから。
寝かしつけ方を知らなかった。
正しい抱き方を知らなかった。
いろんな育児書に惑わされていた。
子供がひとりひとり違うことを、頭では知っていても不安だった。
自分の時間が取れないことに、いら立っていた。
最近は、日本も里帰り出産しなくなってきているのかもしれないが、
24年前のシドニーでの乳児の子育ては、本当に私には大変だった。
だから、娘が小学3年生になったころ、
海外での乳幼児の子育てや、幼児教育に関心を持ち、
当時の私のような方のお役に立てれたらいいなあ、と
シドニーで保育士の資格を取得したのだ。
それまでとは、まったく畑違いの仕事ではあるが、
地方自治体が経営するチルドレンズセンターでの仕事で、特別支援児童と触れた事で
発達障害について学んだり、そして体と心の健康としっかり向き合うタイミングで、
さとう式リンパケアに出合ったのだ。
それは本当に画期的な、今までにない概念の健康美容法だった。
そして、赤ちゃんでもお年寄りでも、寝たきりの方、ペットにも応用が利く、
体の中の空間を整える重要性が、学術的にも証明された健康法なのだ。
そして、さとう式で学んだ、ベビーリンパケアや、身体操作で、
私は自分の体を傷めずに、しっかり子供を抱き、
よく眠るポジションや、リラックスできる方法を、使ってあげることができる。
昔、リサはちっとも寝てくれないベビーだったよと、私は恨みがましく彼女をからかった。
でも、ごめんね。 本当は、私がただ何も知らなかっただけだったの…。
あなたのせいじゃなかった。だって、2歳過ぎたら、格段に育てやすいいい子だったもの。
あなたがいつかママになる時には、この借りは、ちゃんとお手伝いして返すわね。
この危なっかしい抱き方では、両手首が腱鞘炎になるはず
両手が自由になったけど、腰の負担は反り腰まっしぐら
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赤ちゃんの心地よい発達と、ママの身体を痛めない子育てのため、
そして、育児の悩みもね。
さとう式リンパケアの、「ベビーリンパケア講座」
シドニーで保育士の私がお伝えします。
さとう式リンパケア、在豪インストラクター、アドバンス・セルフケアマスター
ひぐちみほ
(zenbodycareoz@gmail.com)