2011年 01月 17日
最強のハグ
私は、地元のカウンシル(地方自治体)の
チルドレンズ・サービス施設のスタッフとして、
週に2、3日外で働いています。
3年前に正社員として採用されましたが、
子供たちの病気を次々ともらって、とうとう身体を壊し、
間もなくあきらめなくてはいけませんでした。
自宅で編集の仕事もしている私には、リリーフスタッフの方が、
都合がいいので、再度アプライし直して、
正社員が休暇や病欠の時に呼ばれる代理要員として、
定期的に仕事に呼ばれるのです。
子供たちは社会の宝です、人類の未来そのものです。
それなのに、チャイルドケアもアフタースクールケアも足りず、
その割りにスタッフの労働条件も良くないのが現状・・・。
人の入れ替わりも多く、リリーフスタッフはいつも暇なしです。
でも、私は子供たちから元気や癒しのエネルギーをもらえるので、
体力的には疲れることもあるけれど、楽しんでやっています。
ただ、今朝はかなり心配でした。
それは、私が初めて知的障害のある男の子の専任となったから。
5歳児といえば、会話が楽しめる年齢ですが、
そのクリス君と、ちゃんと意志の疎通ができるかしら・・・。
見知らぬ人には、拒絶反応を起こすと聞いていたので
暴れられたらどうしよう、という不安もありました。
でも、かっこちゃんと生徒の大ちゃんの出会いの頃のお話で、
『知らん人に目を見てなんか話せん』と、
大ちゃんがかっこちゃんに後から言ったことを思い出していました。
あせらずゆっくり・・・が鍵だよ~と、自分に言い聞かせました。
そして、案の定クリスは私が彼に自己紹介しても、
いろいろな遊びに誘っても、とにかくそっぽを向いて『ぷいっ』。
手は撥ね退けられるわ、逃げられるわ、
会話も「No! No! NO~! 」の連続でした。
私は彼と同じテーブルに椅子を隔てて座り、
ひとりで声を出して絵本を読みながら
興味を示してくれないかなあ・・・と横目でチラ見をしてました。
クリスは、少なくともあさっての方向を向くことはありません。
それで、少しずつ独り言のように話しかけ、
だんだん私の声や振る舞いに慣れていってもらいました。
クリスと一日を一緒に過ごし、私が帰る時間になると
なんと彼が私に手を差し伸べて、引き寄せようとしました。
きゃ~うれし~!、もう私は涙が出るほど嬉しかったよ。
だって、彼は新しい人に慣れるまで数日はかかるよ、
と、他のスタッフから聞かされていたから・・・。
今朝、出かけた時の不安な気持ちから、
夕方には、もう、天にも昇るような気持ちになっていました。
だって、クリスが自分から求めてくれたハグは、
何と言っても史上最強のハグなのだから。
彼のハグは私の勲章として、胸にかかげて明日からも励みにします。
PS: 私にいつも大切なことを気づかせてくれるかっこちゃん、
そのかっこちゃんの映画「1/4の奇跡 本当のことだから」
の再々上映が、1月23日(日)シドニーで行なわれます。
詳細は、私のすぐ前のブログ記事をご覧になってください。
チルドレンズ・サービス施設のスタッフとして、
週に2、3日外で働いています。
3年前に正社員として採用されましたが、
子供たちの病気を次々ともらって、とうとう身体を壊し、
間もなくあきらめなくてはいけませんでした。
自宅で編集の仕事もしている私には、リリーフスタッフの方が、
都合がいいので、再度アプライし直して、
正社員が休暇や病欠の時に呼ばれる代理要員として、
定期的に仕事に呼ばれるのです。
子供たちは社会の宝です、人類の未来そのものです。
それなのに、チャイルドケアもアフタースクールケアも足りず、
その割りにスタッフの労働条件も良くないのが現状・・・。
人の入れ替わりも多く、リリーフスタッフはいつも暇なしです。
でも、私は子供たちから元気や癒しのエネルギーをもらえるので、
体力的には疲れることもあるけれど、楽しんでやっています。
ただ、今朝はかなり心配でした。
それは、私が初めて知的障害のある男の子の専任となったから。
5歳児といえば、会話が楽しめる年齢ですが、
そのクリス君と、ちゃんと意志の疎通ができるかしら・・・。
見知らぬ人には、拒絶反応を起こすと聞いていたので
暴れられたらどうしよう、という不安もありました。
でも、かっこちゃんと生徒の大ちゃんの出会いの頃のお話で、
『知らん人に目を見てなんか話せん』と、
大ちゃんがかっこちゃんに後から言ったことを思い出していました。
あせらずゆっくり・・・が鍵だよ~と、自分に言い聞かせました。
そして、案の定クリスは私が彼に自己紹介しても、
いろいろな遊びに誘っても、とにかくそっぽを向いて『ぷいっ』。
手は撥ね退けられるわ、逃げられるわ、
会話も「No! No! NO~! 」の連続でした。
私は彼と同じテーブルに椅子を隔てて座り、
ひとりで声を出して絵本を読みながら
興味を示してくれないかなあ・・・と横目でチラ見をしてました。
クリスは、少なくともあさっての方向を向くことはありません。
それで、少しずつ独り言のように話しかけ、
だんだん私の声や振る舞いに慣れていってもらいました。
クリスと一日を一緒に過ごし、私が帰る時間になると
なんと彼が私に手を差し伸べて、引き寄せようとしました。
きゃ~うれし~!、もう私は涙が出るほど嬉しかったよ。
だって、彼は新しい人に慣れるまで数日はかかるよ、
と、他のスタッフから聞かされていたから・・・。
今朝、出かけた時の不安な気持ちから、
夕方には、もう、天にも昇るような気持ちになっていました。
だって、クリスが自分から求めてくれたハグは、
何と言っても史上最強のハグなのだから。
彼のハグは私の勲章として、胸にかかげて明日からも励みにします。
PS: 私にいつも大切なことを気づかせてくれるかっこちゃん、
そのかっこちゃんの映画「1/4の奇跡 本当のことだから」
の再々上映が、1月23日(日)シドニーで行なわれます。
詳細は、私のすぐ前のブログ記事をご覧になってください。
by dewdrop3
| 2011-01-17 14:28
| かっこちゃん