人気ブログランキング | 話題のタグを見る

人生のウツ期

新年早々、ウツの話題?と、思わないでね。
ウツは老若男女にかかわらず、
誰だって、いつだって、お正月だってなる可能性があるのだから。

若い子の引きこもりも、産後ウツも、
働き過ぎのストレスから起こることも、
男女を問わずやってくる更年期のホルモンの変化でも
本当にいろいろなウツのケースがあります。

実は、私もマタニティー・ブルーで、
4年近くもウツだった?と思います。

何しろ、そんなことは夢にも思っていなかったし、
ちょっと寝不足で体調が悪いだけだろう、とか
生活がガラッと変わったからだろう、とか
何も知らず、救いも求めず、何の対処もしなかったので、
ダラダラと長引いてしまったのだろう、と今だから思えます。

こんなの私じゃない、
明るく楽天的で、いつも前向きな私が
なんでこんなに悲しい気分になるのだろう・・・。

待望の女の子のベビーを授かったというのに、
どうして育児が楽しくないのだろう・・・。

リコはあまり寝なくて、夜中にもよく泣く子だったから
私も睡眠不足でフラフラでした。
母乳しか受け付けないので、授乳もとても大変。
ダミー(おしゃぶり)も口からペッと出して使えませんでした。

ママ友だちの赤ちゃんたちは、よく寝る子が多かったので、
何で私だけ、こんな子にあたっちゃったの・・・、
いえ、この子のせいじゃない、私の育て方がいけないのだ・・・
と、自信もなくなり、本当にそんな自分を見るのは辛かったです。

そして、そんな状況からは
永遠に這い上がれないような気がしました。

でも、子供を少しでも疲れさせて、眠らせる作戦で
なるべく子供を連れて外出していたので、家に引きこもることなく、
それが功を奏して気分転換になっていたのでしょう。
私がこんなに悶々としていることすら、誰も知りませんでした。

でも、家ではダンナに八つ当たりして、
感情の起伏も激しく、本当に大変だったのです。

ダンナは医者に診てもらったほうがいいよ、と言ってくれたのに
自分がおかしいとは認められない私は、

『私が病気だって言うの?ただくたくたなだけよ。
私はもっと大変なことも乗り越えてきたの。
だから育児だって人並み以上にちゃんとやってみせるわ、
それより、あなたのサポートが足りないと思う!
仕事してお金を持ってくるだけが、父親の仕事じゃないのよ』

と、なんとも鬼のような暴言を、協力的なダンナに吐いていたのでした。

今思うと、三行半を叩き付けられても不思議じゃないのに、
ダンナは私がいつもの私じゃないと知っていたから
我慢し、見捨てないでいてくれたのでしょう。

俳優の松平健の奥さんが、子育ての相談相手もいなくて自殺した、とか
育児疲れで子供に手を上げてしまった母親・・・とか
そんな悲しいニュースを聞くと、
胸がつぶれそうになります。

だって、私もそうなっていたかもしれない・・・と思うから。

今まで編集やマーケティングの仕事をしてきて、
全く畑違いのチャイルドケアの資格をシドニーで取得したのも
子供が好きということだけでなく、
本当に大変な想いをかかえている母親こそを助けたい・・・。

そんな気持ちがとても強かったからでした。
それは、当時の自分のような人を救うことだと思ったのです。

私の育児を振り返ってみると、最初の3年は本当に大変でした。
でも、愛情だけはたくさん注いできたつもりです。

今はティーネージャーで、それなりに反抗期を迎えているけれど、
いつの間にか、娘は誰からも「本当に素直でいい子だね」とか
「どうしたらこんなにいい子が育つの」とか言われるようになっていました。

だから、私たち親子は、なんとかなってきたのです。

ただ、過去に大変な時期があったこと、ダンナを傷つけてしまったことは
まぎれもない事実です。
それらをちゃんと受け止めていかなくてはいけません。

そして、母親として14年を過ごしてきても、
14歳の娘を持つ母親としては、まだまだ初めての経験ばかり・・・。
やっぱり新米の14歳児の母なのです。

娘が20歳になり、母親歴20年になったとしても、
ハタチの娘を持つ母としては、新米に変わりはありません。

私たちは生きている限り、初めての経験や初めての想いを
繰り返していくのです。

そして、『何とかやっていけるだろう』という自分への自信や
大きな力に生かされていることへの信頼が、少しずつ増えていくのでしょう。

でも、そんなものが全て根底から崩壊してしまうような
ウツ症状を長い人生の中には、経験することがあるかもしれません。
そんな時は、どうぞ助けを求めてください。

見栄やプライドなんて、何の役にも立ちません。
あなたひとりではないのです。
光の見えない暗闇を経験した人は、あなたが思うよりたくさんいます。

私でよければ、どうぞお話してください。
わかってくれる人がいるだけで、どれだけ救われるか・・・
それは私がいちばんよく知っていますから。
by dewdrop3 | 2011-01-06 09:56 | 健康・美容の話

シドニーでボディ・マインド・スピリットのバランスのとれた、さとう式的ゆるキラ・ライフ♪


by dewdrop3
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31